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自然と創造性の深い関係

多忙でも、初心者でも、育てやすい観葉植物の選び方

author 取材・文:ライフハッカー[日本版]編集部 丸山/ 撮影:島村緑
多忙でも、初心者でも、育てやすい観葉植物の選び方

私たち人間は、もともと自然の中で暮らし、生活してきました。都市化が進んだ今も、植物や自然に触れたい、落ち着くといった思いを抱くのは当然のことです。

しかし、自然が身近にあるメリットは、それ以上に大きいものかもしれません。リラックスできるだけでなく、仕事面でも効果があるようなのです。

この自然と創造性の深い関係特集では、そんな自然の力を紹介すると共に、その恩恵を享受するためのグリーン活用法についてお伝えします。

第2回は、ライフグリーンプランナーの森田紗都姫さんに「仕事場とグリーンの関係性」をテーマに、仕事場にグリーンを取り入れるメリットを教えていただきます。

「集中」と「リラックス」目的別に選ぶグリーンの違いなどを伺った前編「仕事場にグリーンを置くと、どんな効果が生まれるの?」に続き、後編では、その効果をワークスペースに取り入れるために、働き方やライフスタイルに合うグリーンの選び方、初心者でも育てやすいおすすめ観葉植物などを紹介します。

森田 紗都姫(もりた・さつき)

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ライフグリーンプランナー。室内外の植物空間を提案するデザイン事務所にて個人邸からオフィス、商業施設までプラン・施工を述べ100件以上手掛ける。幅広い視点で日常に植物を取り入れるきっかけを作りたいという想いからstudio YAMAMORIを設立。「植物とヒト」双方に心地よい場づくりを目標に幅広く活動を行なっている。[@yamamori_green/Instagram]

▼前編はこちら

仕事場に植物を置くと、どんなよい効果が得られるの?

忙しい人、初心者にオススメの観葉植物の選び方

ライフグリーンプランナー森田 紗都姫さん

外出が多く、忙しい人がライフスタイルに合わない植物を手に入れて、上手く管理ができずに枯らしてしまっては、本末転倒。逆にストレスが溜まってしまうかもしれません。

まずグリーンを手に入れる前に、考えるべきは買ったあとの管理について。

植物は生き物なので、必ず「育てること」「管理すること」を考えなくてはいけません。

自分のライフスタイルのなかでどのくらい手入れができるかを踏まえてグリーンを選ぶ目線も重要です。

また、育てる環境(室内の明るさ、温度・湿度、日当たりなど)も観葉植物の管理には欠かせません。

初心者でも育てやすく、植物にあまり時間がかけられない人にオススメなのは、水やりの頻度が低くて良いもの(乾燥に強い種類)、特に丈夫だと言われている種類を選ぶこと。

初心者でも特に育てやすい観葉植物は?

「ズボラでもOK」と、森田さんがオススメするのは「サトイモ科」の植物!

たとえ水やりを忘れてぐったりしてしまっても、水をあげればすぐに復活してくれる強さが魅力なんだとか。

サトイモ科の植物は、乾燥に強いだけでなく、葉を茎から切って水につけているだけでまた芽を出して成長するほど生命力が強い。

水やりした後の変化がわかりやすいので扱いやすく、初心者や忙しい方に最適です。育児放棄しないかぎり枯れないのでは? と思うほど、丈夫なのも安心です。

具体的には、セロームポトスフィロデンドロンクワズイモモンステラザミオクルカスなど。

大きさ、葉っぱの形、色など種類も豊富なので、まずは好きなものを選んでみてください。

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人気だけでグリーンを選ぶのはNG?

インテリアグリーンとして人気の種類でも、実は手入れが難しいものもあるので、注意が必要です。

私の場合は、「エバーフレッシュ」や「フィカス ウンベラータ」ですね。

とても可愛くて育てやすい樹木ではありますが、エバーフレッシュはお水が大好きなのでマメではない私には管理が難しいと感じています。

フィカス ウンベラータも同じく大人気ですが、環境の変化で葉っぱをたくさん落とすので、元の樹形が維持しづらいという点で難しいんです。

マメじゃなくてもグリーンを育てるコツ

家を空けることも多い森田さんにとって水やりの頻度が高く、こまめな管理が必要になる種類は難しいと感じてしまうそう。

そのため自宅にあるグリーンは、サトイモ科のように強く、あまり手入れがいらないものを選ぶことが多いとのこと。

あわせて、ちょっとした工夫で手間なく管理できる仕組みができているのだとか。

室内の生活動線にあわせて植物を配置したり、水やりの頻度や好みの環境が似た植物をまとめて飾ったり。無理せずに手入れができる工夫をしています。

場所別オススメのグリーン7選

アムステルダムキング
シンボルツリーはとにかく丈夫だという「アムステルダムキング」

もっと具体的に知りたいという方に、初心者にも管理しやすい、部屋別のオススメグリーンを森田さんに選んでいただきました。

▶︎集中したいワークスペースにオススメ

ストレリチアオーガスタ」「ユッカ

高さ(以下H)1600〜1800サイズ、テーブルサイズも◎

▶︎リラックスしたいリビングにオススメ

アムステルダムキング」「フィカス ベンガレンシス」「ブラキキトン

H1600〜1800サイズ、テーブルサイズも◎

▶︎寝室にオススメ

シェフレラ」「シーグレープ

H1600〜1800サイズ

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よくあるグリーンのお悩み【Q&A】

「育てたいグリーンは見つかったけれど、どこで手に入れたらいいかわからない…」「手に入れるハードルが高くて一歩踏み出せない」などグリーン初心者がぶつかりがちな素朴な疑問を森田さんにぶつけてみました。

ライフグリーンプランナー森田 紗都姫さん
ライフグリーンプランナー森田 紗都姫さん

Q:どうやって購入したらいい?

A:ガーデンセンター(園芸専門店)が身近にあるなら、そこでプロに相談するのがベスト。

買いにいく際は、置きたい場所のサイズを計り、写真を撮り、樹形や葉っぱのイメージ、インテリアのテイストなどを伝えると最適なものを提案してくれるはずです。

Q:インターネットで買うのはNG?

A:シンボルツリーになるような大きいものは、通常の配送では届けられないものも多いので、なるべく身近なガーデンセンターなどで信頼できるスタッフから購入するのが失敗がなくベター。

小さいサイズのものは、インターネット通販にもよいお店が増えてきているので、購入しやすいと思います。

私も、安心できる園芸店のアイテムを見つけたらSNSでオススメしています。

Q:観葉植物を小さく買って、大きく育てるのは可能?

大きいものになるほど、価格も高くなるグリーン。最初は小さくはじめて大きく育てられますか。

A:庭木なら、「チャレンジしてみてください」とオススメすることもあるのですが、鉢で育てる観葉植物はプロでも難しいと考えてください。大きく育てるところは生産者に任せて、最初から好みの大きさや樹形のものを手に入れた方が安心です。

Q:虫や病気が発生したら、どうしたらいい?

A:いま使っているオススメは、住友化学園芸 殺虫殺菌剤「ベニカXネクストスプレー」。これを一本持っておけば、よくある観葉植物の害虫や病気に対応できます。

ハードルが高いと思っていたグリーン。基本を知れば、実は難しくなさそうです。まずは、自分のライフスタイルにあったものを選ぶところから。

「小さくはじめて管理に慣れてきたら、ちょっとずつ増やしていくのも楽しいですよ」と森田さん。

ワークスペースのデスクに小さいものを置くことからはじめるも良し。1本で見応えがある樹形のシンボルツリーを入れて、大きな変化を感じるのも良し。それだけでグリーンの作用は、きっと実感できるはずです。

無理なくはじめるグリーンが、「集中できない」「リラックスできない」「気分転換ができず過集中してしまう」など、さまざまな仕事の悩みの特効薬になるかもしれません。

▼前編はこちら

仕事場に植物を置くと、どんなよい効果が得られるの?

▶︎森田さんの本が出ました!こちらもオススメ!


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