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印南敦史の「毎日書評」

いつか家を買いたい人に。マイホームを手に入れるべき3つのタイミングとは?

author 印南敦史
いつか家を買いたい人に。マイホームを手に入れるべき3つのタイミングとは?
Photo: 印南敦史

すみません、2DKってなんですか?』(日下部理絵、小林義崇 著、サンマーク出版)を担当した編集者は、社会人7年目の29歳。奥様と3歳の長男、そして最近、0歳の次男が生まれたのだそうです。

家族が増えたタイミングで直面しているのが、「いつ引っ越すべきか」「購入か、賃貸か」という問題。

ところが家のことがあまりよくわかっておらず、「2DKって?」「3LDKと聞いても、具体的にどんな間取りかわからない」「Dってなに?」というレベルの“住宅超初心者”なのだとか。

そこで本書では、住宅ジャーナリスト、マンショントレンド評論家である日下部理絵さん、そして元国税専門官という実績を持つフリーランスライターの小林義崇さんのサポートを受け、家に関するさまざまな疑問を解消しようと試みているわけです。

本書では、「今さら聞きづらいけれども、家にまつわるここがわからない」というトピックを、「知ったかぶりをしない」「わかったふりしない」「理解できるまで聞く」の原則で住宅のプロ・お金のプロに聞きました。

この3原則に則って、「LDK」ってなんですか?/「分譲住宅」ってなんですか?/「住宅ローン」を組むってどういうことですか?/どうやって「家を売る」んですか?……といった住宅の超基礎を尋ねに尋ねています。

また、基本的な知識以外にも、「『賃貸と持ち家』『マンションと一軒家』、どっちが得?」「家を『買う』『持つ』『売る』で、それぞれどんなお金がどれくらいかかる?」といった、損得を交えた「家を借りたり買ったりするときのリアルな話」も聞いています。(「はじめに」より)

そんな本書の序章「すみません、2DKってなんですか?」のなかから、誰もがいつかは突き当たるもっとも基本的な問題、「いつ家を買うべきか」という問題に焦点を当ててみたいと思います。

人はいつ、家を買う?|一般的な住宅プラン

冒頭で触れた本書の担当編集者が現在住んでいるのは、マンションの2階・角部屋。リビングとして使っている部屋が1つと、寝室が1つ。子どもが2人いて、4人で住むには少し狭いと感じているようです。

家族が増えていく過程で、誰しもが一度は感じることではないかと思いますが、この「家が手狭になる」という実感はとても大切なのだそう。なぜなら多くの人にとって、それが家について悩み始めるきっかけとなるからです。

注目すべきは、「マイホームを手に入れようとしているタイミング」には“王道の3ステップ”があるということ。

(1)結婚や子どもの誕生

(2)子どもの独立

(3)終の棲家の準備

の3つが、住宅を買ったり手放したりする「住まいに変化が訪れる」平均的な3タイミングです。

転勤が多かったりして、少し変則的になることもあります。(31ページより)

子どもが生まれたタイミングでマイホームを手に入れる」というのは、比較的理解しやすいことかもしれません。しかし、子どもの独立もきっかけになるというのは、やや気づきにくいのではないでしょうか?

とはいえ、当然といえば当然の話でもあります。子どもが大きくなって家を出て行ったとしたら、今度は「家が広すぎる」ということになってしまうケースが多いから。

そこで、そんな場合にはいま住んでいる家を売り、それを元手にして小さめで利便性のいい家に買い換えるという選択をすること。すなわち、それが(2)にあたるわけです。

また、さらに年齢を重ねれば、家に手すりをつけたり、段差を無くしたりする必要性も出てくることになるでしょう。あるいは、高齢者施設に行くためにマイホームを手放すことも考えられます。つまり、これが最終段階の(3)。

このように、人生の節目節目に変化が訪れるわけです。(30ページより)

家族のサイズと家のサイズ

しかし、ここで純粋な疑問が頭をよぎることになるかもしれません。結婚してすぐに家を買うと、そのあと子どもが生まれたとき、家族のサイズに家が合わなくなってくるのではないかと。

その通り。なので結婚するタイミングの引っ越しで、とりあえず賃貸を選ぶ。

最近は持ち家を売って次の家を買う「買い換え」もメジャーにはなってきましたが、大きなお金がかかるし、家を売るのは大変です。だから、最初は賃貸が無難だと思います。(32ページより)

たしかに、「結婚していきなりマイホーム」という選択はあまり現実的ではないようにも思えます。とはいえ昔は、結婚して家を買うということも珍しくなかったのだとか。

いずれにしても、まず家を買い、子どもが生まれたり大きくなったりした時点で、「狭い」と感じるようになったら家を換えることを検討すればいいという考え方もできるわけです。

大切なのは、それが賃貸なのか、持ち家なのか、マンションなのか、戸建てなのか、そのときどきの状況や事情に応じて臨機応変に、柔軟に考えること。

なぜなら、家に関する考え方や好みなどは状況によって千差万別だから。しかも2人目、3人目と子どもが生まれたり、両親と同居することになる可能性もあるだけに、急ぎすぎるのは禁物だといいます。

そこで重要な意味を持つのが、住宅に関する基礎知識。基本的なことを知っているか知らないかによって、住宅は損得がかなり分かれるわけです。(32ページより)

「家を借りる人・買う人・得る人」から「予定はないけど知識がないのが不安だという人」まで、さまざまなタイプの方々のニーズに即したわかりやすい内容。しかも会話形式で進むので、とても読みやすくもあります。

聞くに聞けないことを知っておくために、ぜひ参考にしたいところです。

Source: サンマーク出版

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