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印南敦史の「毎日書評」

ビジネスを円滑にする「上機嫌力」を活用する3つの方法

author 印南敦史
ビジネスを円滑にする「上機嫌力」を活用する3つの方法
Photo: 印南敦史

自分も幸せ まわりも幸せ 上機嫌に働く67のコツ』(今蔵ゆかり 著、ぱる出版)の著者は、人材育成・セルフマネジメント・仕事効率化コンサルタント。具体的にはクライアントに対し、上機嫌に働く方法である「上機嫌力」を伝えているのだそうです。

聞き慣れないことばですが、上機嫌力とは、安定してフラットな状態を保てるスキル。必要なのは、周囲への気配りと自分自身への気配りとのバランスなのだとか。

したがって、周囲への気配りとして「印象・振る舞い」「会話術・対応力」「段取り力」を磨き、自分自身への気配りとして「自分を大切にする時間」を持つことを提唱しているのです。

上機嫌な人は、人をハラハラさせません。人に安心感を与えます。 心が安定しているから、場を和ませることに長けているのです。

上機嫌は、ギスギスした場を和ませ、人間関係をスムーズにする能力なのです。(17ページより)

ちなみに女性を対象として女性目線で書かれてはいますが、その内容は男女どちらにも応用できるもの。そんな本書のなかから、きょうは第3章「上機嫌な『会話術・対応力』に焦点を当ててみたいと思います。

会話のなかに相手の名前を入れる

上司や仲間から「お願いします」と仕事を依頼されたときには、「はい、わかりました。いつまでに仕上げたら間に合いますか?」と素直に動きたくなる相手と、「引き受けるしかないな」と消極的な気分にさせる相手がいるものです。その差はなんなのでしょうか?

著者によれば、仕事を気持ちよく引き受けたくなる人、相手を心地よくして会話を盛り上げる人は、会話のなかであるテクニックを使っているそう。

それは、“会話の中に相手の名前を入れる”です。

「“今蔵さん”確かこれと同じファイルなかったかな? “今蔵さん”なら知ってると思って」。

そう言われると、「ありますよ、少しお待ちください。お持ちしますよ」となります。(中略)

名前を入れて会話をされると、“自分に向かって話をしてくれている”と感じます。 自分に向き合って、敬意を払ってもらっている感じがしませんか?(70〜71ページより)

一方、名前を入れてもらえなかった場合は、「誰でもいいんじゃないかな?」という気分になってしまっても仕方がないということ。

つまり相手の名前を呼ぶことは、“あなたのことを知っていますよ”というサインだという考え方です。(76ページより)

会話は相手のテンポに合わせる

会話の最中に沈黙が続くと気まずく感じ、「なにか話さないと」と焦ることがあります。

しかし相手のことばを待つ“間”は、相手が本音を語りやすくなるという意味でも大切。そして、もうひとつ欠かせないことが“相手への心遣い”だといいます。

具体的には、上機嫌な会話においては、相手のテンポに合わせることが“心遣い”となるのだそうです。ただし心地よいと感じる店舗は相手によって異なるため、その見極めが重要。

コーチングには“ペーシング”という、相手の呼吸、動作、ことばに自分を合わせる手法があるそうです。

いくつか手法があるものの、著者がここでクローズアップしているのは相手の声のトーン(高い・低い)、テンポ(早口・ゆっくり)・ボリューム(大・しょう)、リズムを観察し、相手に合わせていく会話方法。

これを身につけると、安心感や親近感を持たれやすくなるというのです。

人は自分と似た人に安心感を抱き、一緒にいたい、心地よいと感じるものだということ。したがって具体的な方法として、まずは相手を観察し、タイプを見極めることが重要。

・ゆっくり話す人には、ゆっくりと、早口な人には、早口で速度を合わせます。

・高い声で話す人には、高めの声で、低い声の人には、低めの声で話します。

・“間”がたっぷりある人には、同じように“間”をとります。

・声が大きい人には、大きめ、小さい人には、こちらも小さく話します。

(75ページより)

このようにすれば、自然に安心感を抱いてもらえるわけです。(74ページより)

常に自分やチームを“鳥の目”で見る

日々、多くの仕事や情報に追われていると、気づかないうちに視野が狭くなってしまいがち。余裕がなくなると心がささくれだってくるだけに、そういった負のスパイラルにははまりたくないものです。

そのためには、空高くから広い視野で物事を見る“鳥の目”を持つことです。(82ページより)

職場でもプライベートでも物事を“鳥の目”で見るように心がけると、「こんなところでがんばってくれている人がいたんだ」「気づかなかったけど、ここが整理整頓されているのは、この人のおかげなんだ」「この仕事のやり方では、はかどらないはずだな」というように、狭い視野から解放され、新たな視点での発見を得ることができるわけです。

そして発見できたら、“声に出して感謝を伝える”“どうしたらもっとよくなるかを考える”“こうしたらどうかと提案してみる”など、なにかアクションを起こすことが大切。

高い位置から、鳥の目であたりを見渡す。そして発見があったなら、それをことばにする、行動する。そうすることによって、自分の周囲で心地よい循環が始まるものだと著者は記しています。(82ページより)

たしかに、いつも上機嫌で周囲に安心感を与えてくれるような人はいるものです。だとすれば、自身もそうした資質を身につけたいところ。そこで、本書を参考にしてみてはいかがでしょうか?

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Source: ぱる出版

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