
日本最高峰、富士山。昔から霊峰と称えられ、2013年に世界遺産になったこの山の頂を職場とする人がいます。それが、山小屋「頂上富士館」を営む店長・宮崎哲也さん。
「ここは標高3776m。日本でもっとも高いところにある山小屋です。この職場の良いところは毎日ご来光がすぐそばで上がること。ツライところは、酸素が薄いこと……ですね」
酸素が薄く、気圧も低い富士山の頂。下から登っていくと、森が消え、生き物も見なくなり、地上と隔絶された異界の景色が広がります。
「頂上富士館」を訪れる登山客のほとんどは、夕方に到着して一晩を過ごし、早朝になると山頂でご来光を拝み、そして帰っていきます。
登ってきた登山客をお迎えし、元気な姿で送り出すのが宮崎さんの仕事。でも、山頂に水はなく、電気もなく、スーパーも病院もなく、あるのは絶景と砂の大地だけ……。一体どうやってはたらいているの? 天空の職場の悲喜こもごもを宮崎さんが教えてくれました。
Image/Source: はたわらワイド
ライフハッカー[日本版]編集部