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未来のOS「Windows 10X」とは? 新機能とプレビュー版の使い方をご紹介

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未来のOS「Windows 10X」とは? 新機能とプレビュー版の使い方をご紹介
Image: RoSonic/Shutterstock.com

Windows 10の新バージョンについて、耳にしたことがありますか。

「聞いたことはあるけれど、本当のところどうなのだろう」と不安に思っている人もいるでしょう。もう心配はいりません。

Windows 10Xについて知っておくべきことや、現時点でプレビュー版を試す方法をお教えしましょう。

Windows 10Xとは何か

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Windows 10Xは、新しいバージョンのWindows 10で、主としてデュアルスクリーンのデバイス用に開発されているOSです。デュアルスクリーンのデバイス向けですが、シングルスクリーンにも対応します。

当初は、デュアルスクリーン・バージョンのWindows 10Xを最初にリリースする予定でした。しかし、Microsoftの「Surface Neo」など、Windows 10Xを搭載することになっているデュアルスクリーン・デバイスの開発が遅れたため、いまのところ、完全版のリリースは2021年になっています。

ところが今度は、シングルスクリーン・バージョンのWindows 10Xに注目が集まっています。Windows 10Xの機能の中には、メインのWindows 10に取り入れられるものもあります。

では、新しいWindows 10Xに期待できるのは何か?

メインのWindows 10ではどのような点が改良されるのかを見ていきましょう。また、Windows 10Xを試してみたい人のために、その手順もご紹介します。

1.デュアルスクリーン最適化

開発や製造に遅れはあるものの、Windows 10Xはデュアルスクリーン・デバイスに焦点を合わせています。

詳細は後述しますが、Windows 10Xのテスト環境では、Windowsのアプリをスクリーンからスクリーンに移動させて、デュアルスクリーン・バージョンのWindows 10を試すことができます。

ご想像通り、デュアルスクリーン最適化の一端は、インターフェースが担っています。

Windows 10Xでは、スクリーン間でウィンドウをドラッグ&ドロップしたり、アプリを開きたいスクリーンを指定したりできます。アプリをデュアルスクリーンの中央にドラッグして離せば、2つのスクリーンにまたがって表示することも可能です。

2.アプリのコンテナ化でクラッシュしづらい

デュアルスクリーン最適化に加えて、Windows 10Xでは、Windows 10のアプリとプログラムを普通のWindows 10と同じように動かせます。

さらに、アプリは個々の「コンテナ」の環境で動きます。つまりOSから分離されているのです。

アプリを分離すれば、安定しやすくなり、いきなりクラッシュすることも減って、デバイスのセキュリティが改善されます。

3.新しいスタートメニューとタスクバーを採用、ライブタイルは廃止

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Windows 10Xでは、新しくシンプルなスタートメニューを採用しています。

ライブタイルはありません。

しばらく前に、Windows 10Xのシンプルなスタートメニューのスクリーンショットが公開されましたが、大変好意的に受け止められました。

もう1つの大きな変更は、Windows 10Xのスタートメニューが、ライブタイルの形式を使っていないことです。ライブタイルを気に入っていた人もいるかもしれませんが、Microsoftは廃止を決めています。

新しいタスクバーも追加されています。デュアルスクリーン・デバイスでWindows10Xを走らせると、デュアルスクリーンに適応したタスクバーが、2つのスクリーンにまたがって表示されます。

アプリのアイコンも新しくなりました。アイコンは、Windows 10Xのタスクバーの中央に表示されますが、デュアルスクリーンOSに合った好ましい変更だと思います。

でも、アプリのアイコンが昔ながらの左揃えになっているほうがいいなら、変更もできます。

新しいスタイルのスタートメニューはスマートですし、使い方もずっとシンプルな形なので、歓迎できる変更です。

4.ボタン1つでスクリーンがキーボードになる

Winodws 10Xの新アクションセンター
GIF: MakeUseOf

Windows 10のアクションセンターは、素晴らしいとは言えません。ひどいとまでは言いませんが、デザインが機能性を欠いています。ありがたいことにMicrosoftもそれをわかっているようで、Windows 10Xのアクションセンターは改良されています。

Windows 10Xのアクションセンターにはクイックアクションが取り入れられていて、パネルから直接設定を変更できるようになっています。

新しいアクションセンターには、Windows 10Xのデュアルスクリーン特有の機能も備わっています。それが「Compose Mode」です。

アクションセンターを開いて「Compose Mode」をタップすると、スクリーンが90度回転し、片方のスクリーンがキーボードになるのです。つまり、仕事と遊びをボタン1つで切り替えられるというわけです。

5.Windows Updateが高速化する

私はこの機能の動作をまだ確認していませんが、Windows 10Xの更新機能は、Windows 10よりずっと速いようです。

Microsoftが、バックグラウンドで静かに更新プログラムを用意しインストールしてから、ユーザーに再起動を求めるので、更新プログラムはいとも簡単にインストールされるはずです。

変更されたWindows 10XのWindows Updateは、Chromebookのプロセスに似ています。OSが更新プログラムの存在を知らせてくれるので、ユーザーはシステムをいつも通り再起動したら、あとは作業を続けるだけです。

できれば、この合理的な更新システムを、Windows 10Xだけではなく通常のWindows 10にも盛り込んでほしいものです。

Windows 10Xの使い方

Microsoft EmulatorとWindows 10Xのプレビュー版を使えば、Windows 10Xを試すことができます。とはいえ、Windows 10Xは現在開発中です。

プレビュー版は、主に開発者がアプリの互換性を確認する目的でつくられているため、バグやクラッシュなどの問題が起きる可能性があることは知っておいてください。

1.Microsoft Emulatorをインストールする

何はさておき、Microsoft Emulatorをインストールする必要があります。Microsoft Emulatorは、Microsoft Storeから無料でダウンロードできます。

ダウンロード:Microsoft Emulator for Windows 10

上記のリンクからMicrosoft Storeにアクセスし、「入手」をクリックしてインストールします。

2.Windows 10X Emulator Imageをダウンロード

windows-10x-download-emulator-image-1

Microsoft Emulatorを開きます。

すると、Microsoft Emulatorが自動的に、Microsoft StoreでWindows 10X Emulator Imageの新しいプレビュー版を探してくれます。プレビュー版が見つかったら、最新バージョンを選択してインストールしてください。

ダウンロードと、ソフトウェア利用許諾契約への同意を確認するため、Microsoftアカウントのパスワードを入力する必要があります。入力すると、Windows 10Xのプレビュー版がダウンロードされます。

3.Hyper-Vがインストールされていることを確認する

「Start」を押す前に、Windows Hyper-Vが有効であることを確認してください。

まず「スタートメニュー」を開け、「コマンド」と入力し、「管理者として実行」を選択します。以下のコマンドを入力してください。

systeminfo.exe

下にスクロールして、「Hyper-Vの要件」の項目を確認します。要件が「はい」になっている場合は、4の手順に進みます。「いいえ」の場合は、以下の手順に従ってHyper-Vをインストールしてください。

Hyper-Vを正しくインストールするために一番簡単なのは、「PowerShell」を使うことです(PowerShellとコマンドプロンプトの違いについてはこちら)。

「ウィンドウズの機能の有効化または無効化」を使ってHyper-Vをインストールする方法もありますが、うまくいかない場合もあります。

スタートメニューの検索ボックスに「powershell」と入力し、「最も一致する検索結果」の一番上の項目を右クリックして、「管理者として実行」を選択します。それから以下のコマンドを入力してください。

DISM /Online /Enable-Feature /All /FeatureName:Microsoft-Hyper-V

コマンドが問題なく完了したら、実行中の作業があれば保存し、システムを再起動します。パソコンが立ち上がったら、スタートメニューにHyper-Vが追加されていることを確認しましょう。

4.Windows 10X Emulatorをスタートさせる

windows-10x-microsoft-emulator

Hyper-Vがインストールされれば、Microsoft EmulatorでWindows 10Xのプレビュー版を起動できます。プレビュー版を選択して「Start」を押してください。デュアルスクリーンの画面が表示され、アイコンが回転して、Windows 10Xが立ち上げ中であることを示します。

ここから先は、Windows 10Xプレビュー版の世界を自由に体験してください。ただし、これはデュアルスクリーン・バージョンのプレビュー版ですから、Microsoft Emulatorもそれに則して動くことを覚えておいてください。

Windows 10Xは、Windows 10に置き換わるか

今のままでは、答えは「ノー」です。Windows 10Xは、あなたが今使っているメインのWindows 10デスクトップ・バージョンに置き換わることはないでしょう。

しかし、Windows 10Xのいくつかの機能が、Windows 10にも移行される可能性は高いでしょう。

例えば、Windows 10XのスタートメニューはWindows 10に取り入れられてもいいと思いますし、合理化されたWindows Updateのプロセスも同様です。

Windows 10Xについての説明を読んだいまなら、Windows 10を「Windows最後のバージョン」としたMicrosoftの発言の意味が、これまで以上によく理解できるでしょう。

Windows 10が決してMicrosoftの最後のOSだというわけではない理由は、こちらをお読みください。

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Image: RoSonic/Shutterstock.com

Source: Microsoft

Original Article: What Is Windows 10X and How to Give It a Try by MakeUseOf

訳:浅野美抄子/ガリレオ

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