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駐車場でもっとも効率的な「空きスペース」の見つけ方|物理学者の結論は?

駐車場でもっとも効率的な「空きスペース」の見つけ方|物理学者の結論は?
Image: Interior Design/Shutterstock.com

あなたは駐車場で、最初に見つけた空きスペースに車を停めるタイプですか?

それとも、目的地にできるかぎり近い駐車スペースを探すタイプ?

実は、このどちらのやり方も駐車スペースの探し方としては効率的とは言えません。今回は、数学的に最適な駐車スペースの探し方を紹介します。

駐車場を探すドライバーは3タイプに分けられる

Jennifer Ouellette氏がArs Technicaにて次のように説明しています。

ボストン大学のPaul Krapivsky氏とサンタフェ研究所のSidney Redner氏は、理想化された一列(半無限直線)の駐車場モデルを用いて、3つの基本的な駐車戦略について分析を行いました。

「素直」な駐車戦略を使うドライバーは、最初に見つかった空きスペースに車を停めます。

目的地(たとえば建物の入り口)により近い空きスペースがある可能性があっても、できるだけ早く車を停める方を選びます。

「楽観的」な戦略を使うドライバーは、まず目的地に直行し、それから後戻りしながら、できるだけ近い空きスペースを探します。

「堅実」な戦略を採用するドライバーは、中間的なアプローチをとります。

最初に見つけた空きスペースには停めず、目的地により近い空きスペースが最低でもあと1つは見つかるだろうと考えます。

見つからなかった場合は、「素直」なドライバーなら真っ先に停めたであろう空きスペースに戻ります。

数学的解析を行った後、2人の物理学者は次のような結論に至りました。

1:目的地の反対側から駐車場に入って、最初に見つけた空きスペースに駐車するのは、目的地まで歩く時間が長くなるので非効率的。

2:目的地に可能なかぎり近いスポットを探そうとするのは、運転する時間が長くなるので非効率的。

3:目的地に向かって車を走らせながら、駐車場の最後尾から連続している空きスペースを飛ばし、最初に見つかった車と車の間にある空きスペースに停めると、運転時間、歩行時間をともに最小化できる

3つ目の理論の根拠は?

なぜ最後の戦略が一番うまくいくのでしょうか?

Krapivsky氏とRedner氏は、分子がどのように微小管に付着するかという観点から説明していますが、一般人である私たちに理解できるように話すと次のようになります。

  • 駐車場に入り(目的地の反対側から入ると仮定して)、最初に見つけた空きスペースに駐車するタイプの人たちが停めた車が並ぶのを横目に前方へ車を走らせる。
  • そのまま目的地に直行して、戻りながら空きスペースを探すこともできるが、時間を浪費する可能性が高い。
  • なので、目的地には直行せず、最初に見つかった、車と車の間にはさまれた空きスペースに駐車する。この場所は、「素直」なドライバー、「楽観的」なドライバーのどちらもが見逃す空きスペースとなっている。したがって、「賢明」なドライバーにとって、この場所が最も時間を節約できるスペースであるといえる。

もちろん、この種の数学的モデルが、常に現実世界にうまく適用できるとはかぎりません。

(この分析で設定された駐車場モデルは、現実世界で多く存在する円形や長方形の駐車場ではなく、単純な一列の駐車場であることにも注意が必要)

また、現実の世界では、「天気が悪い」「同乗者に長い距離を歩けない人がいる」などの理由で、できるだけ目的地に近い空きスペースを探さなければならない場合もあります。

すべての駐車スペースが埋まっていて、空きが出るまで駐車場の中をぐるぐると回遊しなければならないケースもあるでしょう。

そして、「賢明」な戦略どおりに、最初に見つけた車と車の間にある空きスペースに停めたとしても、目的地まで歩く間に、より目的地に近い空きスペースを見つけてしまうことだってあるはずです。

とはいえ、駐車場での運転時間や歩行時間をできるだけ節約したい人や、いつも最初に見つかった空きスペースに停めるか、目的地まで行ってから戻りながら空きスペースを探しているという人にとっては、今回紹介したヒントがお役に立てると思います。

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Image: Interior Design/Shutterstock.com

Source: Ars Technica, YouTube

Nicole Dieker - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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