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「一人っ子はかわいそう」は残念な誤解

「一人っ子はかわいそう」は残念な誤解
Image: Caroline Hernandez/Unsplash

一人っ子はわがままだとか、環境に適応できないとか、クソガキだというようなことは、誰もが知っている固定概念です。

簡単に言うと、一人っ子は変わっているのです。また、子どもが1人しかいない親もわがままだと言われます。子どもから、とても大切な“兄弟・姉妹関係”を奪い、一生ものの損害を与えているからです。

このような通説は誤解であり有害です。

そろそろ完全に一掃したほうがいいでしょう。子どもが一人いる、子どもが一人だけ欲しい、もしくは子どもが一人以上は持てない場合でも、あなたの家族はそれで完璧です。

横目にちらりを見ながら「あー、息子さんだけなんだ?」とパッシブ・アグレッシブなことを言われても、無視できるので安心してください。

今回は、そのような周囲の誤解や地味な攻撃に対処する方法をご紹介します。

「一人っ子のデメリット」は固定概念にすぎない

1800年代後半の著名な児童心理学の専門家Granville Stanley Hallは、一人っ子であるということは「それ自体が病気」だと公然と言ったので、一人っ子に関する固定概念が根強く残っているのです。

Caitlin Gibsonはワシントン・ポスト紙に書いているように、Hallの一人っ子に関する調査は明らかに非科学的で、間違っていると何度も証明されてきた事実があるにも関わらず、固定概念は残り続けました。

Hallの説は、この数十年間の圧倒的な量の信頼のおける調査によって、最終的に間違っていると証明されました。

1980年代半ば、社会心理学者の Toni Falboと研究員のDenise Politは、1925年以降に実施された一人っ子に関する100以上の研究を調べ、性格という点においては、一人っ子とそうでない子どもは実際には区別がつかないと結論づけています。

第一子(長子)や兄弟姉妹のいる子どもと同じように、一人っ子は聡明で学校の成績がいいことがわかりました。

ジャーナリストであり一人っ子でもあるLauren Sandlerが書いた『One and Only: The Freedom of Having an Only Child, and The Joy of Being One』は、このことに関して特に綿密に記した素晴らしい本です。

Sandlerは、一人っ子の固定概念について調査し(そして間違っていると証明し)、いわゆる“独身貴族”が実際に増えている理由についても探っています。

また、私個人のあまり裏付けのない証言としては、私の子どもは異常にフレンドリーで、何でも人にあげてしまいますが、極めて普通です。

親ばかだとはわかっていますが、本当です。

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一人っ子は増えている

私の息子は時々、自分の身の回りの一人っ子は自分だけだと嘆きます。それが、私が他の一人っ子家族に目を向けるきっかけになりました。

お向かいのMiaは一人っ子です。親友の1人(であり息子の名付け親)は、いつもうちに泊まりにくる子どもが1人いるだけです。

息子が学校で仲良くなった友だちの1人は一人っ子です。サッカー友だちのLoganも一人っ子です。

確かに、息子の友だちのほとんどは兄弟・姉妹がいます。

しかし、それでも一人っ子が1人だけという状況ではありません。これは私個人の観測に過ぎないかもしれませんが、Pew Research Centerのアメリカの家族構成の分析にも裏付けられています。

1970年代半ばから、出産適齢期が終わって子どもが一人しかいない女性の数は、11%から22%へと2倍に増えています。

一人っ子はもはや珍しいものではありません。身の回りにたっくさんいます。

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一人っ子のメリット

子どもが1人しかいないというのは、家族でどこかに行く時に、エネルギーも、お金も、柔軟性も余裕があるということです。

FacebookのOffspringのグループページのメンバーであるLydiaは、次のように言っています。

私たち家族はこのライフスタイルが気に入っていて、子どもは一人のままでいいという気になっています。

旅行にも行けるし、いいレストランにも行けるし、美術館を巡ることもできるし、娘にできるだけ最高の体験をさせることにすべての力を注ぐことができます。

一人っ子は兄弟・姉妹がいたらと願っていると思いますか?

それは間違いなくそうでしょう。私の息子も多分いつもそう思っていると思います。

しかし、息子にはいとこが4人いて、仲良くやっていきそうですし、兄弟・姉妹がいないことで、息子(と私たち親)は友情を育んだり維持したりすることにより力を入れられます。

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試行錯誤の末でもある

息子が2〜3歳の幼い子どもの頃は特に、「うちは一人っ子の家庭だから、この子が一人っ子でいるのが好きになるといいな」と私はよく言っていました。しかし、心の中ではいつも、少なくとももうひとりは欲しいと思っていました。

息子が4歳になり、家族が必要な子どもの里親になろうとしました。その2年後(2回の斡旋で心が折れて)、自分たちでもう一人子どもをつくろうと決めました。

2回流産をして、私たちは「うん、子どもは一人でいいね」と言いました。十分色々な経験をしたので、落ち着きたかったのです。

この心情については、FacebookのOffspringのグループページで、2人目の子どもがなかなか妊娠できなかったり、出産の時に心身に傷を追ってしまったり、離婚したり、流産したり、幼児を亡くしたりしたりして、最終的に子どもは一人でいいと決めた親御さんたちから賛同の声をいただきました。

しかし、必ずしも自ら選んで子どもが一人になったわけではない親御さんのコメントでも、そのことについて心穏やかに感じている人が多いということに気づきました。

特にPresiのこの発言がそう思わせてくれました。

“完璧”がどういうものかわかりませんが、私は自分の小さな家族に幸せを感じています。

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Image: Caroline Hernandez/Unsplash

Source: The Washington Post, Amazon.com, Pew Research Center, Facebook

Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文

訳:的野裕子

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