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どこでも通用する「自分ブランド」を確立するための重要なポイント

どこでも通用する「自分ブランド」を確立するための重要なポイント
Photo: 印南敦史

仕事で失敗したり、うまくいかないことがあったり…。

そのようなことが原因で、仕事を「辞めたい」と思った経験は誰にでもあるのではないでしょうか?

それは、『いまの職場、ラスト3か月』(渋谷文武著、きずな出版)の著者も同じであるようです。なにしろ、「辞めたい常習犯」だと自認しているのですから。

しかし、そんな「辞めたい」という思いを何度も乗り越えてきた経験から、言えることがあるのだといいます。

それは、「もう辞めたい」「限界!」と思ったときこそ最大のチャンスであるということ。つまり本書は、そうした考え方を掘り下げるために書かれたわけです。

「3か月」を生まれ変わる期間に

しかし、まず最初に読者に対してお願いしたいことがあるのだそうです。

限界を感じているあなたが、大きくジャンプアップできる鍵が「3か月」なのです。 3か月は、限界を突破し、新しいステージへと生まれ変わるのに最適な時間です。

(中略)3か月あれば、十分に生まれ変わることができます。

(「はじめに」より)

「3か月」に重点を置こうという考え方。仮に職場に限界を感じ、ラスト1か月とした場合は、通常の退職と変わらないことになります。

退職願を出して1か月後に退職するのでは、引き継ぎと有給休暇の消化ですぐに終わってしまうわけです。

いわば、飛躍するには時間が足りなすぎるということ。

かといって半年や1年の時間を費やしてしまうとすれば、ラストスパートとしてはあまりに期間が長すぎます。

そう考えると、やはり3か月がベストだという考え方。

3か月あれば、ステップアップのための準備と引き継ぎをすることは十分に可能。だからこそ、まずは3か月間かけて本書に書かれていることを徹底的に行ってみてほしいと著者は訴えているのです。

そうすれば、たとえ現時点が「どん底」だったとしても、3か月後には高いステージへとジャンプアップできるということ。

そんな本書のなかから、きょうは第6章「どこでも通用する、自分ブランドのつくり方」に注目してみたいと思います。

3か月でブランド人になろう

いまの会社でもう少しがんばるか、新天地を求めて転職するか、あるいは思い切って独立するか。

どの道に進むとしても、3か月の間に形にすべきは「自分というブランド」を確立することだと著者は断言しています。

なぜなら、そうすることで人生の方向性が変わるものだから。

具体的には、数多くのライバルのなかにあっても、お客様から選ばれやすくなるというメリットが考えられます。

企業のネームバリューや規模では負けるかもしれませんが、その反面、個人のネームバリューで勝てる可能性も出てくるということです。

また、そうやって共感してくれる人が集まりやすくなってくると、当然のことながら仕事もしやすくなることでしょう。

「会社」というブランドは、あなたが仮に会社を辞めたとしたら、今後の仕事には活かせなくなります(元○○会社の社員というのが、多少プラスになることはありますが)。

しかし、「あなた」というブランドは、会社を辞めて新しい会社に行っても、独立しても、そのまま使えます。

また、そのままいまの会社で続けていく場合も、あなたというブランドができると、会社としても大きなプラスになります。

あなたというブランドがあるから、いまの会社の商品が売れやすくなるのです。(179ページより)

ブランド人は、業界内で多少なりとも名が通るようになるもの。

たとえば「○○社の○○さんって知ってる?」というように、お客様や同業者の間で話題になったりする機会が増えるわけです。

そして話題に上がるレベルになると、アポイントも取りやすくなり契約にもつながりやすくなります。

場合によっては最初から信頼され、取引額が高くなるというようなこともあるかもしれません。

「実績がないから仕事が取れない」という人がいますが、実績がないのなら、実績に変わるブランドをつくればいいということ。

そして自分ブランドは、いまから3か月でつくれるものだと著者は言います。

しかし、そもそもブランドとはなんなのでしょうか?

それは「ブランドとは、特別な価値を感じさせるイメージ」。お客様がその名前を聞いたとき、特定のイメージがわく状態。

しかも、そのイメージがお客様にとって価値を感じさせるものであることが「ブランド」だと、著者は解釈しているのだそうです。

ブランドがあれば、次々とお客様や仕事の以来がやってきます。 ブランドがあれば、同業と比較されることがどんどんなくなってきます。

ブランドがあれば、高額でもあなたのことを選んでくれるようになります。 (181ページより)

これからの時代は、個人もブランドになるということ。

しかも業種に関係なく、営業マンから事務職まで、今後はさらにブランドかが進んでいくだろうと著者は予測しています。(178ページより)

「理想の自分ブランド」のイメージを考える

ブランドの大切さを理解したら、次にすべきは「理想の自分ブランドのイメージ」を考えること。

この点に関連し、著者は脳と学習の権威であるトニー・ブザンの「脳の第一言語はイメージと連想である」ということばを引き合いに出しています。

脳は、イメージと連想という機能を持って思考しているということです。

たしかに、なにかを思い出すときも、「あ、そうそう! 野球で思い出した! この前一緒に東京ドームに行ったとき、お金借りたよね?」などと、イメージと連想で思い出すのではないでしょうか。

そのように、アイデアを考えるときもイメージと連想で発想し、人を見て判断するときもイメージと連想で判断するなど、なにかを考えるとき、常にイメージと連想で考えるものだということです。

そして、それはブランドを考えるときも一緒だといいます。

お客様やまわりの人たちに、「自分=どのようなイメージ」と連想させたいのか、そのことを先に考えるべきだということ。

「○○さんと言ったら、見た目が怖いし、私たちに厳しいけど、絶対に約束を守る人」

「○○さんと言ったら、ひとつ仕事をお願いしたら、三手先まで考えて、ベストな形でやってきてくれる人」

(184ページより)

これらは、「○○さんのイメージと連想」。そして、ここに他の人にはない特別な価値があったとしたら、それがブランドになるということです。

大切なのは、自分がどのようなブランドイメージを持たれたいのかを考えてみること。たとえば、

「○○さんって、知的でクールだよね」

「○○さんって、おちゃめだよね」

「○○さんって、セクシーだよね」

(185ページより)

などの人間的魅力も、大きなイメージの特徴になるわけです。もちろん、

「難攻不落の企業様に行くときに、絶対に頼りになるのが○○さんだよね。○○さんが同行してくれたら、たいてい先方も落ちる(取引してくれる)もんね」

(186ページより)

というような仕事の魅力も、イメージをつくるときの重要なポイントになるでしょう。そうした魅力や強みは、現状の自分とは違うかもしれません。

しかし、それでもまず、理想の自分のブランドイメージを考えることが重要

そこで著者は、自分にとって理想の「人間的魅力」と「仕事の魅力」を書き出してみることを勧めています。

そして書き出せたら、そのブランドイメージをまわりに伝えるために、どう見せて、どう行動していくか、逆算して考えていくことが大切だというのです。(183ページより)


自分のブランドイメージを確立できれば、「3か月」という時間を、またそれ以降の将来を、より有効に活用できるはず。

新たなステージへとステップアップするためにも、本書を参考にしながらセルフブランディングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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Source: きずな出版

印南敦史

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