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意思決定に悩んだら、まず思い出したい4つの思考法

意思決定に悩んだら、まず思い出したい4つの思考法
Image: ESB Professional/Shutterstock.com

重要で難しい意思決定を、どのように行ないますか?

メリットとデメリットを書き出す? 直感に従う?

それとも、長い時間をかけて完成させた意思決定システムを持っている?

うまくいくシステムをまだ確立していないという人は、Steven Johnson氏がThe New York Timesに書いた記事を読めば、意思決定プロセスを改善するヒントをもらえるはずです。

以下にポイントをまとめておきました。

1. あらゆる選択肢を検討する

私たちはたいてい、何らかの意思決定を行なうとき(たとえば転職)、それをニ者択一の問題(転職するか、今の仕事を続けるか)だと考えます。

そして、その2つの選択肢についてメリット、デメリットを書き出していくわけです。しかし、Johnson氏は、3つ以上の選択肢を検討することが重要だと言っています。

Johnson氏の記事によると、Paul Nuttというビジネススクールの教授が、長い年月をかけて、意思決定に関する調査を行なったそうです。

Nutt教授は「検討された選択肢の数と、成功の間に強い相関がある」ことを発見しました。

Nutt教授のある調査では、二者択一で行われた意思決定の50%以上が、意思決定者自身によって、最終的に失敗だったと評価された一方、3つ以上の選択肢を検討して行なわれた意思決定の3分の2が、結果的に成功だったと評価された。

選択肢を増やす最良の方法の1つは、「多種多様な人たちから意見を聞くことだ」とJohnson氏は言っています。

同質性が高い集団は「グループシンク(groupthink)」に陥りがちになります。これが、経営幹部や従業員の多様性が高い企業のほうが、似たようなタイプの人間で構成されている企業よりも、業績が良いことが多い理由です。

異なる経験とスキルを持っている人たちは、あなたには見えていない世界を見ています。そうした人たちの助けを借りることで、あなたの意思決定はより優れたものとなります。

一方、同質性の高い集団は、お互いが持っている前提に疑問を発することがありません。

2. シナリオをプランニングする

最重要の意思決定をするときは、単純なメリット/デメリットのリストをつくるかわりに、もう少し複雑な方法を試してみましょう。 「事態が改善する、事態が悪化する、事態が意外な方向へ向かう」の3つのシナリオを作ってみるとよい、とJohnson氏は言っています。

たとえば、転職を考えているなら、次のように自問することで、3つのシナリオをつくることができます。

転職することで生活が良くなるとしたら、どのように?

転職によって生活が悪化するとしたら、どうなることで?

3つ目は、たとえば、自分の生活は良くなったがパートナーの生活が悪化したとしたら、いったい何が起きたのだろうか? と考えてみます。

3. 「プリモータム(死亡前死因分析)」を書く

「名前からわかるとおり、これはポストモータム(検死)という医療的手続きをもじったものだ」とJohnson氏。

死後に「死んだ」原因を調べるかわりに、死ぬ前にありそうな死因を考えてみるのです。これを意思決定にあてはめると、結果が失敗だったとして、その原因は何だったのかと考えるということになります。

たとえば転職の話に戻すと、数カ月、数年あとに転職が失敗であることに気づいたとして、なぜ失敗したのかを考えてみるのです。つまり、起こり得る悪い結果について考えを巡らすことから、価値ある示唆を引き出そうという試みです。

Johnson氏は次のように書いています。

「この計画には、見えていない欠陥があるのでは?」と自問するだけでは不十分です。

その意思決定が悲惨な結果をもたらしたというシナリオをあえて考えることではじめて、隠れた欠点を見つけ出し、陥っていた過信に気づくことができるのです。

4. 詳細なメリット/デメリットリストをつくる

それでもまだ意思決定に至れないという人は、より詳細なメリット/デメリットリストを作ってみてください。Johnson氏が提案するやり方は次のとおり。

1:自分にとって最も重要だと思う価値を書き出す(転職の例で言えば、自由、やりがいのある仕事、賢い人達とのコラボレーション、収入、など)。

2:価値に点数をつける(自分にとっての重要度に応じてそれぞれの価値に数的尺度を与える)。たとえば、それぞれの価値に、0〜1の間で点数をつけていく。

3:次に、作成したシナリオについて、価値基準ごとの成績(1〜100などのスケールで)をつけていく。

たとえば、新しい仕事がリモートワークなら、新しい仕事に移るというシナリオは、「自由」という価値において、高い成績を獲得するはずである。

逆に、「コラボレーション」という価値においては低い成績となるだろう。

4:次に、それぞれの「成績」に「対応する価値基準の点数」を掛けた値を算出。さらにその値をシナリオごとに集計する。

「合計スコアが最も高かったシナリオが優勝です」とJohnson氏。

この演習が、あなたが自分の考えを新たな角度から眺め、熟考するのに役立てば幸いです。

こうしたツールを利用して十分に考え抜いた意思決定を行えば、あとで後悔する確率はぐっと低くなるはずです。

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Source: The New York Times

Alicia Adamczyk - Lifehacker US[原文

訳:伊藤貴之

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