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HOW I WORK

Google Suggestの生みの親、ケビン・ギブスさんの仕事術

Google Suggestの生みの親、ケビン・ギブスさんの仕事術
Image: Lifehacker US

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。今回はGoogle Suggestを作ったケビン・ギブスさんの仕事術です。

もしかしたらあなたもケビン・ギブス(Kevin Gibbs)さんが作った物を毎日使っているかもしれません。ギブスさんは、Quipという業務用ソフトウェア会社を設立してSalesforce社に売却しましたが、前職のGoogleでGoogle Suggestを作りました。

自社製品を使う会社の設立と経営について、また、彼が人前でするスピーチを上達させた洞察について、ギブスさんに話を聞いてみました。彼の答えは本質を突きながらも控えめです。ライフハッカーはHow I Workシリーズのこの回を読者の皆様に届けられることを誇りに思います。

氏名:ケビン・ギブス

居住地:カリフォルニア州サンフランシスコ

現在の職業:Salesforce社傘下のQuipのCEO

仕事の仕方を一言でいうと:パックマン(目の前のことしかしません。あとは全部忘れてしまいます)

現在の携帯端末:Pixel 2 XL

現在のPC: MacBook Pro 15(おかげで今でもコードを書くふりができます)

── まず、略歴と現在の仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか?

私が初めて「テクノロジー」の仕事をしたのは中学生のときで、1992年ごろでした。私はコードは書いていませんでしたが、弁護士のために文書をスキャンするフラットベッドスキャナーを使って仕事をしていました。

スキャンは1回するのに9秒かかり、それをコンピューターで処理するのにさらに15秒かかっていました。その間、私は座ってマウスのボタンをクリックしていました。それぞれのスキャンにどのぐらい時間がかかったか私は正確に覚えています。なぜなら、今でも頭の中でスキャナーのキイキイいう音を再現できるからです。この仕事をしたせいで、大学に本気で行きたくなりました。

コンピューターサイエンスで学士号と修士号を取得した後、Googleに入社して、システムインフラストラクチャ―のグループに配属されてソフトウェアエンジニアとして仕事をはじめました。最後は、Googleアプリエンジン(Google初の「クラウドコンピューティング」製品です)とGoogle Suggestを作りました。Googleで自分のチームを8年間統率した後、Quipという名の自分の会社を立ち上げたくなりました。Quipは立ち上げから1年ちょっとでSalesforce社に買収されました。

── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

私は、「Pixel 2 XL」「アナログ時計」「Apple TV」を使用していて、どれも優劣がつけられないぐらい大好きです。Pixel 2が好きな理由は、私が携帯電話にすっかり依存して暮らしているからです。私は常に動き回っていますが、携帯電話があるおかげで今、何が起こっているか全てわかりますし、Quipでチームと一体感が得られます。アナログ時計が好きな理由は、仕事をしていないときはすべてのスイッチを切って、完全にオフラインになりたいからです。あと、Apple TVは、小さい子供が2人いるので好きなんです。

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デスクに向かうケビン
Image: Quip via Lifehacker US

── 仕事場はどんな感じですか?

モニターと小物が置いてあるデスクを持っていますが、実は一度も使ったことがありません。その机は撤去したほうがいいと思います。仕事はすべて携帯電話かラップトップを使ってしています。

ラップトップは高帯域幅の書き込みと文書のコメントに、携帯電話は会話と文書の作成に使っていて、同じ仕事はすべてもっと安定した低帯域幅でしています。最近携帯電話にタイムトラッカーをインストールしたので、Quipの使用に1日に約1時間(ほとんどが仕事のための利用です)、メールの使用に1時間(仕事と個人的な利用の両方です)、ラップトップの使用に1時間使っていることがわかります。

── お気に入りの時間節約術やライフハックは何ですか?

これを言うと宣伝しているみたいに聞こえてしまうかもしれませんが、答えはQuipです。仕事も私的なことも全部Quipでしています(アカウントスイッチャーがあるので、公私の別を簡単につけられます)。

これでかなりの時間が節約できています。妻と私は、1週間分の夕食や近いうちに予定している旅行、今週片づけてしまわなければならない家事の計画を立てます。それから、1日8時間の仕事中もずっとQuipをあれこれ駆使しています。

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Quipチームのメンバー
Photo: Quip

── どんな人たちからどのように仕事を助けてもらっていますか?

CEOの立場から正直に言うと、私の身近にいる「すべての人」が答えになります。具体的には、エグゼクティブチームのパトリック・モランさん、ローリー・シェドゥラーさん、アリス・ヘーマンさん、それから、プロダクトマネージャー、エンジニアリングマネージャー、デザイン責任者、全体のサポートをしているアンバーさんで編成されているチームです。

それぞれのグループによって仕事の任せ方は違います。エグゼクティブたちには、各人の担当する組織の運営を完全に任せていて、私の仕事は彼らが目標を設定するときとフィードバックを得るために手助けをすることです

プロダクト管理とエンジニアリング管理のチームに関しては、かなりの裁量を与えながらも、製品と管理に関する私の哲学に少し寄り添いながら機能してもらえるようにバランスをとっています。

これは高度な目標ですが、コミュニケーションを頻繁に取り合いながら、お互いの目標やニーズに配慮していれば、うまくいくと思います。

──ToDoはどうやってトラッキングしていますか?

ToDoリストはQuipを使って、Kanban boardでトラッキングしています。「今日」「今週」「後で」に分類しています。Kanban boardのデザインは、やるべきことの総数を絞っておかざるを得なくさせます。ポストイットみたいな感じですね。

それから、身近で一緒に仕事をする1人1人と1対1でQuipに文書を作り、サイドバーにピン止めしてあります。この文書で各人とタスクリストを共有しているので、タスクのリクエストを出したりフォローするには実に直接的な方法です。そのリストにお互いに仕事や話し合いの項目を足していけて、新しく話し合わなければならないことが足されると、未読の印がサイドバーに点くのですぐにわかります。

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チームミーティング
Image: Quip via Lifehacker US

──苦手なことは何ですか? どう対処していますか?

正直に言うと、文章を書くことと人前で話すことです(これは本当に辛いです)。聴衆が多いほど不安になり、失敗しがちです。

「人前で話すことはパフォーマンスよ。あなたの職業はパフォーマーじゃないんだから、緊張したり完璧にやれなくても当たり前よ」という妻のページが言った言葉を思い出すようにして何とかしています。この言葉を思い出すと、ちょっと気持ちがほぐれて楽になり、通常は苦手なことも楽しみながら取り組めます。

──どのように充電していますか? 仕事のことを忘れたいときはどうしますか?

仕事に行く前にエクササイズするようにしていて、この2年大体うまくできています。これをすると朝、ストレスが減り、ポジティブな波動になってエンドルフィンが分泌されます。それから夜、長い仕事の1日が終わり、子どもの世話も終わってから、座って1時間テレビを見るのが好きです。「広東語の勉強」とか「マシンラーニングのプロジェクト」と答えたいところですが、現状はこんなものです。

──仕事の合間に何をするのが好きですか?

私は台所で料理やプロジェクトに取り組むのが大好きなんです。ですから、仕事の合間にするのが好きなことは、今のところ自宅でリキュールやビタービールを作ることです。去年の春にノチーノ(イタリアの青いくるみのリキュール)を大量に仕込んだので、定期的にその出来具合をチェックするのを楽しんでいます。

──今、何を読んでいますか? おすすめの本はありますか?

サイエンスフィクションとファンタジーを8歳のときからずっとかなり読んでいます。今はCixin LiuさんとPatrick Rothfussさんの次の本が出るのが待ちきれません。

──今日あなたがされたのと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

イーロン・マスクさん。真面目なはなし、この質問にこれ以外の回答をする人がいるでしょうか

──これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください。

「自分の直観を信じて進め」です。


Image: Lifehacker US

Source: Quip, Lean Kit, Amazon(1, 2

Nick Douglas – Lifehacker US[原文

訳:春野ユリ

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