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ライフネット生命社長が教える、入社1年目で身につけるべき「3つの原則」

ライフネット生命社長が教える、入社1年目で身につけるべき「3つの原則」

ご存知の方も多いでしょうが、『入社1年目の教科書 ワークブック』(岩瀬大輔著、ダイヤモンド社)の著者はライフネット生命保険株式会社代表取締役社長。2006年に、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げた実績を持つ人物です。

そして本書は、2011年にベストセラーとなった『入社1年目の教科書』に続く第2弾。研修などで使えるワークブックとなっていますが、注目すべきは、前著の根幹をなす「3つの原則と50の項目」を除き、本文がすべて新規に書き下ろされている点。つまりは時代に即してバージョンアップされているというわけです。

著者は、入社1年目の新人が最初に目指すべきは、「同僚や周りの人たちから信頼される人」だと主張しています。

新卒入社であれ中途入社であれ、新たに組織に加わった人のことは、周囲の人たちはよく見ていますし、評判は瞬く間に社内外に伝播します。

職業人としての「信頼」はビジネスパーソンとしてもっとも大切な資産であり、それを構築していくことがキャリアを積んでいくことそのものなのです。

信頼される人には仕事が多く回ってきます。そうすると、おのずと成長の機会も増えます。そして、さらに信頼を獲得することになります。早く成長したいのであれば、まず周囲からの信頼を勝ち取ることが不可欠なのです。(「はじめに 入社1年目のあなたが最初に目指すところ」より)

そこで本書では、「3つの原則と50の項目」を参考にすることによって、いち早く成果を出し、成長を続けられるプロフェッショナルになれるように書かれているということ。

だとすれば、まず押さえて置きたいのは、すべての基本である「3つの原則」であるはず。そこで前著を読んだことがない人のために、「初級 新入社員にまず 必ず身につけてほしいこと」のなかから「仕事において大切な3つの原則」をご紹介することにしましょう。

原則1 頼まれたことは、必ずやりきる

この項目で押さえるべき重要なポイント

上司、先輩、同期から信頼される人間になろう

・お願いされた仕事は、どんなことでも最後までやりきることが大切

・途中で投げ出さず、わからないことは質問しながら進めていく

・上司に「あれどうなってる?」と言われる前にやる

・ちゃんとやりきることで、周囲から信頼を得ることが可能に

・信頼できる新人には、新たな仕事(チャンス)が与えられるもの

・新たな仕事に取り組めば、新たな経験値が積み上がる、つまり成長する

・その積み重ねが、ほかの人との差につながる

(16ページより)

そもそも、頼まれたことを必ずやりきるなんて当然のこと。ところが現実的に、その後なにも言われないとやらない人が少なくないのだそうです。しかし上司は、部下のそんな姿を、あえてなにも言わずに見守っているのかもしれません。だからこそ、ひとつひとつやりきることで、信頼を積み重ねていくべきだという考え方です。

与えられた仕事について上司が催促してこなかったとしても、それは、その仕事が重要ではないということではありません。どんなに忙しい上司でも、新入社員に頼んだ仕事のことは覚えているもの。やる必要がなくなった場合は、なにか言ってくるはず。

次から次へと仕事が飛び込んできて、どれも中途半端になってしまうこともあるでしょう。そんなときは、優先順位を確認することが大切。そして、上司や先輩に相談すべき。自分では中途半端だと思っていた仕事が、実はOKだったということもありますし、どんどん聞いてみるべき。1人で抱えて動けずにいるのはNG。

(17ページより)

自分の行動をチェックしてみよう

・頼まれた仕事をやりきっている→とにかく最後までやることを意識していますか?

・誰からも催促されず、期間内にやりきっている→催促しなければ頼んだ仕事をやらない人に、上司や取引先などは、積極的に次の仕事を頼みたいと思いません。

・途中で、質問や経過報告を入れている→進め方などがわからず、1人で仕事を抱え込み「放置」(塩漬けに)していませんか? 不安があればすぐに相談しましょう。

(16ページより)

原則2 50点で構わないから早く出せ

この項目で押さえるべき重要なポイント

仕事は「総合力」で優れたアウトプットを生み出すもの。上司や先輩の力を上手に借りながら結果を出そう。

・100点満点の成果を出すために何日もかけるより、1日で50点の成果を出したほうが高い評価が得られるもの

・50点での提出を、「ゴール(山頂)」ではなく、「最初のフィードバックをもらう中間地点(五合目)」だととらえるべし

・そもそも、仕事は1人でやるものではないということを知る

・仕事で重要なのは、あらゆるリソースを総動員し、よりよいアウトプットを1秒でも早く出すことにあるのだとか

・上司や先輩などからフィードバックをもらいつつ、最終的に100点満点に仕上げていけばOK

(18ページより)

「○○のデータを調べてレポートして」と言われたら、箇条書きでもサイトのプリントでもいいので「必要な素材」を集め、上司にいったん確認してもらうことが大切。方向性は間違っていないか、素材に過不足はないかなどの判断を、相手ができる段階が50点。新入社員にとっての「100点」の出来は、上司から見れば70点くらいということもあるのだとか。

なお、忙しい上司の手を止めさせて、1回1回フィードバックをもらうのは気が引けるかもしれませんが、部会に的確なアドバイスをするのが上司の仕事。ていねいかつ明確にこちらの要求を伝えれば問題はないと著者はいいます。

(19ページより)

自分の行動をチェックしてみよう

・完璧にやることより、すみやかにおこなうことを心がけている→完璧にやろうとするがあまり、時間がかかりすぎてしまってはいませんか? 途中で見せる勇気も、ときには必要です

・先輩や上司のフィードバックを適切に得ている→「このような進め方でよろしいでしょうか」とか「こうしようと思っていますが、アドバイスをいただけますでしょうか」など、上司に一声かける習慣をつけましょう。

(18ページより)

原則3 つまらない仕事はない

この項目で押さえるべき重要なポイント

どんな仕事も、自分のとらえ方次第で、価値あるものに変えることができる。

・単調な仕事であっても、楽しくする方法はいくらでもあるもの

・つまらない仕事だと思っていると、モチベーションが上がらないため作業効率も上がらないことに

・そもそも、その仕事の「意味」や「目的」を理解しているか問いなおすべき。それらがわかると、自分なりの工夫ができるから

・たとえば「取引先向けに資料はクリアファイルに入れて渡す」など、自分なりの工夫や提案ができる人は、どんな仕事を通じても成長が可能。自分なりの付加価値を出せる人だということ

(20ページより)

新入社員が任せてもらえる仕事は、つまらないものばかりだと思うかもしれません。しかし、やりがいのある仕事をするためにも、いま目の前にある仕事を、誰よりも速くやりきることが大切。そして、「次はなにかありますでしょうか」と、上司から次々と仕事をもらい、経験値を上げていくことが意味を持つわけです。

慣れてきたら、「こうしたほうがよいと思いますが、いかがでしょうか」など、自分なりの付加価値をつけていくと、やる気があって前向きに仕事に取り組む人だと評価され、「もっと大きな仕事を任せてみようか」と思われるかもしれません。

(21ページより)

自分の行動をチェックしてみよう

・基本はしっかりできている→データ入力、コピー取りなどの仕事、ミスやモレはありませんか? プロフェッショナルほど基本を大事にしています

・単調な仕事は「時間を決めてやる」など自分なりに工夫している→どんな仕事でも、工夫次第で得るものがあるはずです

・なぜその仕事をするのか、「意味」や「目的」を理解している→言われたから仕方なくやるのではなく、その仕事の意味を理解するだけでも・見方や価値観が変わるかもしれません

(20ページより)





著者によれば、本書は次の3つの機能を果たすものになっているそうです。

1. 『入社1年目の教科書』の内容について理解を深める

2. 理解の定着を確認する

3. 実際に行動できているかチェックする

(「はじめに 入社1年目のあなたが最初に目指すところ」より)

そのため、『入社1年目の教科書』をよんでいない人でも、問題なく読み進めることが可能。加えて現場の素朴な疑問にも答えているため、入社1年目のビジネスパーソンが心得ておくべきことをしっかり吸収できるわけです。新たな一歩を踏み出すにあたり、ぜひ読んで置きたい一冊だといえるでしょう。

印南敦史

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