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HOW I WORK

オンライン旅行予約サイトKayakのスティーブ・ハフナーCEOの仕事術

オンライン旅行予約サイトKayakのスティーブ・ハフナーCEOの仕事術
Image: Lifehacker US

敏腕クリエイターやビジネスパーソンに学ぶ仕事術「HOW I WORK」シリーズ。 今回は、国内外の航空券・ホテル・レンタカーに関する旅行検索・料金比較を扱うウェブサイトKayakのCEOを務めるSteve Hafner(スティーブ・ハフナー)さんの仕事術です。

Steveさんが前職のOrbitz(先発のオンライン旅行会社)の同僚とKayakを共同設立したのは、2004年のことでした。CEOとして彼が手腕を振るった結果、Kayakは、2012年に株式公開を達成。2013年には2100億円でPriceline Groupの傘下に入りました。今回は、そんなSteveさんの仕事術を聞いてみました。

居住地:フロリダ州マイアミ

現在の職業:KayakのCEO

仕事の仕方を一言で言うと:取捨選択

現在の携帯端末:iPhone 7(先週iPhone 6を水没させてしまったので買い換えました)

現在のPC:2015年版MacBook Air。動力不足になっています。

── まず、略歴と現在の仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか?

私はペルーで、スウェーデン人の母とドイツ人とアイルランドの混血である父の間に生まれ、成長期は転々と引っ越しをしていました。

ちょうど私が大学を卒業するころに、インターネットが生まれて、これにより商業革命が起こると思いました。生活の糧を得るために2〜3年マネジメント・コンサルティングの仕事をした後、転職して世界初のオンライン旅行会社Orbitzの設立に参画しました。同社は2003年に1000億円以上で株式公開しましたが、それでは満足できず、退職してKayakを立ち上げました。

以来、Kayakは、世界60カ国でローカルのウエブサイトを運営し(日本語のサイトもあります)、毎年200億人以上の顧客がアクセスする世界的な旅行会社に成長しました。2013年に、2100億円でPriceline Groupに買収されましたが、私の役目は全く変わっていません。

人々は旅に出て広い世界を見たいと思っています。そのお手伝いすることがKayakのミッションです。

── 「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは?

まず、いうまでも無くKayak。それから、UberWazeです。私は常に旅をしているのですが、FaceTImeのおかげで、私の5人の娘たちやフィアンセのStaciとも連絡が取れています。仕事では、SlackGoogle DocsDropbox。私生活では、NetflixSpotify LaughableSeatGeekのお世話になっています。

私はAmazon Alexa(Amazonが提供する、クラウドベースの音声認識サービス)のファンでもあります。最近Kayakのスキルをアップグレードして音声でホテルを予約することもできるようにしました。結果として、Kayakは世界初の音声によるホテル予約サービスを提供する会社になりました。まだ、初期段階なので、今後の展開が楽しみです。

── 仕事場はどんな感じですか?

最小限のものしか置かない主義です。Kayakではオフィスを持っているのはごく少数で、私もオフィスは持っていません。たびたび席替えをして社員同士がお互いを良く知る機会を作っているので、私もデスクの上にはあまり物を置いておくことはありません。現在の私の席は、キッチンから出てすぐのところにあります。

── お気に入りの時間節約術やライフハックは何ですか?

本物の休暇をとることです。私はメールの不在通知で、「私の留守中に受信したメールは自動的に消去されます」と知らしめています。重要なことなら、私が休暇から戻ってから話すか、自分で何とかすればいいと思います。人生は短いので常に「オン」でいるのはもったいないのです。

── 愛用しているToDoリストマネージャーは何ですか?

いつも小さなリングノートを携帯して、何でもそれに書きつけています。テクノロジーを生業にしているにしては古風なやり方だと思われるかもしれません。でも、完了したアイテムをリストから消すと達成感がありますし、自分が達成したことが記録され後々まで残る点がいいと思います。

── 日常のことで「これはほかの人よりうまい」ということは何ですか?

ビリヤード、カードゲーム、クリベッジ、コーンホール、五目並べなど、バーでするゲームは何でも得意です。旅をしているときに、バーですごす時間が多すぎるせいかもしれません。

──仕事中は何を聞いていますか?

最近はニュースに辟易してるので、たいていはSpotifyで、『Lorde』『The Movement』『Willie Nelson』のプレイリストを聞いています。

──今、何を読んでいますか? おすすめの本はありますか?

好きな本は『A Confederacy of Dunces(直訳:できの悪い人たちの連合政策)』で、今も読み返しているところです。毎年読み返したいぐらいおもしろい本です。あと、最近Elon Muskの自伝を読んで感銘を受けました。

──どのように充電していますか? 仕事のことを忘れたいときはどうしますか?

幸いなことにマイアミビーチに住んでいますし、コネチカット州のロウェイトンにもビーチハウスを持っています。娘たちをビーチに連れて行ったり、ボートに乗せたりしているとリラックスします。ワークアウトやクロストレーニングをするのも好きです。

──仕事の合間に何をするのが好きですか?

庭仕事や壊れた物の修理など、手を使う作業が好きです。コンピューターを使ったりテクノロジー関連の仕事をする時間が長いので、実体のある世界で手を使うとほっとするんです。

──睡眠習慣はどのような感じですか? 夜型ですか、朝型ですか?

私はもともと夜型ですが、今は2歳未満の娘が2人いるので、そうもいっていられません。ですから最近は、(たびたび)早起きしています。

──今日あなたがされたのと同じ質問をしてみたい相手はいますか?

Kayakの共同設立者であり元CTOのPaul Englishさんです。最高のリーダーは自分の長所も短所も知っていて、短所を補う人材をまわりに置きます。Paulさんは、私とは全く違うタイプで、初期のKayakが成功できたのはそのおかげです。

──これまでにもらったアドバイスの中でベストなものを教えてください。

「人に好かれる人間であれ」です。馬鹿げた感じに聞こえるかもしれませんが、人は自分の周囲に置く人間を選べるので、人に好かれると情報やアイデアをシェアしてもらいやすくなります。そして、一緒に仕事しやすくなり、生産的にもなれます。Kayakの企業文化と環境は、このアイデアを反映しています。人生がエネルギーに満ちて、仕事に来るのが楽しくなるような環境に社員がいてくれることを願っています。

──他に何か読者に伝えたいことはありますか?

私は、どうしたらKayakの旅行サービスとツールをさらに良いものにできるか考えることにほとんどの時間を費やしています。一方で、もっと広い視野で考えてもいます。生活をさらにシンプルにする方法を常に探し求めているのです。

世の中には、無駄になる時間や努力や資本が多すぎます。たとえば、私は、自動運転車とカーシェアリングが主流になるのが待ち遠しいです。世の中から道路やパーキングロット、ガレージ、交通量が減ることを想像してみてください。そうなれば、ニューヨーク市には、緑溢れる幅広い歩道ができるかもしれません。


Image: Lifehacker US

Source: Kayak, Uber, Waze, Slack, Google, Dropbox, Netflix, Spotify, Laughable, SeatGeek

Nick Douglas - Lifehacker US[原文

(訳:春野ユリ)

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