特集
カテゴリー
タグ
メディア

中小企業が有能な人材を引き付けるカギは「福利厚生」

中小企業が有能な人材を引き付けるカギは「福利厚生」
Image: ESB Basic/Shutterstock.com

Inc:最近の求職者は、昇給より福利厚生を重視する傾向があります。「Glassdoor」は2015年、被雇用者が選択肢を与えられた場合、80%は昇給より福利厚生の充実を選ぶという調査結果を発表しています。

Google、Facebookのような巨大テクノロジー企業の大盤振る舞い(無料の社員食堂や、昼寝ができるポッド、ドライクリーニングなど)をまねできる中小企業はほとんどありませんが、誰もが喜ぶ福利厚生をいくつか採用すれば、有能な求職者を呼び寄せ、既存の従業員を満足させることは可能です。

MetLifeが2017年に行った福利厚生に関する調査では、72%の被雇用者が、もし福利厚生をカスタマイズできれば会社への忠誠心が上がると回答しています。従業員を満足させ、しっかり働いてもらうには福利厚生の充実が重要であることが理解できれば、あとは、自分の会社に合った福利厚生を見つけるだけです。

とはいえ、マッサージルームや無料の食事といった一流の福利厚生と、ジムの割引やフレックスタイムといった手ごろな福利厚生のちょうどいいバランスを見つけるのは容易ではありません。中小企業の場合は、帳簿を精査し、有能な人材を雇うことがどのくらい重要かを判断した上で、財務的に無理のない範囲で福利厚生を決定しましょう。

中小企業の現状

筆者の会社で、650以上の中小企業を対象に、福利厚生に対する意識と、実際に提供している福利厚生について調査しました。その結果、40%の企業で、有給の育児休暇が導入されていました。

そのうち半数近く、42%の企業は、出産後少なくとも12週間の育児休暇を認めていました。米国の法律で義務付けられているのは6週間以上です。育児休暇に続く福利厚生は、従業員割引(34%)、有給休暇(31%)、有給の病気休暇(27%)などでした。

また、福利厚生を充実させなければならないというプレッシャーを感じている経営者は35%しかいませんでした。医療保険や社員食堂など、大企業のような福利厚生を提供する余裕がないことを知っているためかもしれません。

確かに、福利厚生の負担が大きすぎて資金繰りに困るよりは、可能な範囲で福利厚生を用意し、求職者にしっかり伝えた方が賢明です。たとえ小さな福利厚生でも、大きな威力を持つことがわかるでしょう。

無理のない福利厚生

中小企業にとって、大盤振る舞いの福利厚生は経費が掛かりすぎるかもしれませんが、従業員を満足させ、生産性を向上できる「ソフトな」福利厚生や特典は多数あります。

ここで言うソフトな福利厚生とは、人材採用や従業員の引き留めに役立つ、金銭以外の報酬のことです。いくつか例を挙げてみましょう。

  • 無料の間食
  • 特別なときだけ行う昼食のケータリング
  • オフィスでのハッピーアワー
  • ジム会費やスマートフォン料金、交通費などの補助
  • NPOへの寄付、有給のボランティア休暇

たとえ上記のすべてを提供できなくても、会社に合った福利厚生を1つか2つ選べば、従業員の士気を大幅に高めることが可能です。

福利厚生の計画を発表する際は、従業員から疑問や懸念を受け付けられるような形を取りましょう。大幅な方針変更を伴う場合は必ず、新しい福利厚生の条件などを明確にしなければなりません。

従業員には定期的に、どのような福利厚生を受けられるかを伝えるようにしましょう。会社が大きくなったら、新人研修の際、自由に利用できる福利厚生について説明しましょう。

人材採用や従業員の引き留めに、福利厚生は不可欠です。たとえ財布のひもが固い経営者でも、工夫さえすれば、最高の人材を引き寄せることができます。経費の掛かる福利厚生が現実的でないのであれば、鍵を握るのはソフトな福利厚生です。

まだ確信を持つことができない人は、1歩下がって視野を広げてみましょう。フレックスタイムや無料の間食は、金銭的に大きな投資ではありませんが、従業員の幸福度を上げるのに大きく貢献します。そして、幸福な従業員はよく働き、大きな利益をもたらしてくれるのです。


Image: ESB Basic/Shutterstock.com

Source:: Glassdoor,MetLife

John Swanciger(原文/訳:米井香織/ガリレオ)

swiper-button-prev
swiper-button-next